2006/ 6/ 6  Up
粒子線医療センターを視察 兵庫県議会公明党
   がん対策で 治療態勢や実績など聞く
兵庫県議会公明党は5月23日、体に優しいがん治療法といわれる粒子線治療を行っている兵庫県立粒子線医療センター(菱川良夫院長、たつの市)を視察した。

同センターは、2003年から陽子線治療の一般診療を、05年からは炭素イオン線治療の一般診療をスタート。患者数は、03年度250人、04年度294人、05年度360人。

粒子線治療の特長は、副作用が少なく痛みがないこと。照射された放射線は、体内の病巣部で線量が最大となり、病巣部を通り過ぎると急減し、人体への影響が最小限に抑えられるという。

同センターの代表的ながんの治療成績(01年〜05年度までの治験、一般治療を受けた964人の居所制御率)は、目やのどなどの頭頚部71%、肺97%、肝臓91%、前立腺99%。

病床数は50床だが通院治療が可能なため60人の治療態勢をとっている。
一行は、菱川院長から、センターの治療態勢や治療実績の説明を受けた後、意見を交換。
粒子線治療の保険適用について、公明党議員が早期実施を訴えたのに対し、院長は、医療保険制度が破たんしないよう「頭頚部などの部位に限ってはどうか」との考えを示した。

県議会公明党(渡部登志尋幹事長)は01年4月と02年9月、坂口力・厚生労働相(当時)に、粒子線治療装置に対する製造承認の迅速な審査、粒子線治療の保険適用などを求めた。また、県当局に保険適用までの優遇措置の検討などを要望。

この結果、早期に一般治療がスタート。
治療費288万3000円は全額自己負担だが、低所得者への治療資金貸付制度(無利子)が導入され、治療費以外の入院・検査料など約70万円が保険適用となった。

−−−「公明新聞」より転載−−−